《 BIOGRAPHY 》

“ Prologue ”

 嘗て、社会人になって独立後('83)当時、“PIANOFORTE”という音楽月刊誌と、“男子専科”というファション誌の取材で、自分の仕事・プライベート含めたキーワードに『映画』『音楽』『旅』を挙げました。この3つのキーワードに共通するものは、夢を見続けていられるコト、であり現実からエスケープすることと、夢を与えることの表裏一体のエレメンツを持っていることから、私の世界観のベースはその時以前・昔からそのキーワードを巡っております。

 特に旅は、海・自然そして宇宙へと誘ってくれます。これまで、Visual- Sound- Ambience - Fashion という特化したファクターでの音楽デザインは、ファションショーやVP、環境音楽といった中で、自の世界観がアーティスト個人としても、またコラボという形態に於いても、その表現の中で、空気感、テイストといったエレメンツの波動として人に伝わると感じております。

 “映画音楽やファッションシーンでの音楽・映像を、時系列に付加価値をもって語る。”例えば、70’sからのシンセ打ち込みの映画音楽上のアーティスト達の変遷とか、クラブシーンで活躍するDJの中で映像へのチャレンジをしているアーティストの作風や、直輸入レコードのファッションを切り口として出会ったアーティストや、レコードレーベルの話等など、業界での専門雑学的な話をする上で、その時代時代の背景も含めた、環境をより的確に伝えたい為、自ら体感したフラッシュバックに、時の音楽をOLさせながらBiographyを、展開させたいと考えます。

 人それぞれの感性や価値観のルーツは、小学生の低学年それこそ小学2年前後からではないかと、自分の記憶や友人の話からもそう想っています。特に私の音楽デザインに起因する特化された根源(映像感覚やファッション感)は、そのルーツを語ることから、お付き合い願えることをご容赦頂き、そのことが、今から近未来を語る上でのコミュニケーションがより明確になること・また時空を超えて音楽や映画関連の特化された切り口で分析された事実(具体例)=私の音楽映像史を紐解くことで、次世代に、未来への贈り物が出来ればというささやかな気持ちからのメッセージと受取って頂けたらという感謝の思いで、スタートいたします。

 


音楽デザイナー     
                             香月良一       

 

 

 

 

overture