スタンダード曲・オルゴール コンピレーションシリーズ(Maxi Single)-Ⅰ. INFINI Vol.1 Mind Trip ~ 記憶の旅路 ~

 スタンダード曲オルゴールMusic Boxシリーズ待望の第2弾です。
今回の新作INFINI Vol-2も前作同様にビジュアル・ファッションサウンドをベースにコンセプトのテーマは、“愛”や“希望”“哀愁”といた切ないフレーズが心を癒し、映像的広がりをも魅せてくれるカバーアレンジ・作品創りのコアとなっております。
 選曲リストからも想像できますように、月や星、風といった地上~空・宇宙のシーンへと視野広げたモティーフになっておりますので、前作の空気感も『透明感』『浮遊感』をより意識し、前回5~7Tr.13Tr.の多重トラックによる音楽デザインを致しました。
 また製作方法同様、世界初の切り口としてINFINIのシリーズは、愛をテーマに、スタンダード曲・映画でも使用された楽曲の中から、今までオルゴール化されていない楽曲をシリーズ毎のタイトルに基づきコンピレーションミニアルバムとして厳選いたしました。
キーワードの一つである~癒し~の相乗効果として、前回Nature Sound Mixを使用楽曲のExtra-Trackとして1曲メニューに追加いたしましたが、好評に付き今回Vol-2では、全5曲に+3曲Extra-Trackをいれた計8曲のマキシシングル・ミニアルバム仕様です。


スタンダード曲 INFINI Vol.2 価格 ¥1,500 (税別)
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4:06試聴

 ・原曲は、1960年の映画「Circus of horrors」のテーマ曲(Garry Mills Vocal)。

 その後、1964年にBilly Vaughn楽団がカバー・アレンジでヒットさせました。

 作曲は、Hatch Anthony Peter 。

 この作品(原曲の譜面入手できず聴き起こし。)は、主メロに+サブ・メロもある為今回のMultiple Tarckでは、INFINI-Vol-1-2の選曲の中では、最多の13 Track(前作INFINI-Vol-1の≒倍のチャンネル数)仕様です。

 楽曲の低域から高域まで、Range・範囲の広い音楽デザインを体感して戴きたい作品となっております。

4:11試聴

 ・原曲は、1954の映画「The High and The Mighty」のテーマ曲。

 作曲はDimitri Tiomkin (映画音楽「Giant」「The Alamo」「High Noon」、米国T.V.ドラマでは、「Rawhide」等で有名な)の作品です。

 また楽曲は、スタンダード・ナンバーとしても様々なアーティストがPerformedしてますが、当時50’s年代では、Les Baxter、Leroy Holmes、等 Orchestraでハリウッド調ではあるものの、出だしのAメロが口笛だったりミニマルコンテンポラリー的なスタイルでPerformedされていました。

・M6にNature Sound Mix Versionも収録しています。

3:26試聴

 ・原曲は、1968年の映画「邦題:華麗なる賭け」・「The Tomas Crown Affair」 のテーマ曲で、時の映画音楽の巨匠Michel Legrand(ヨーロピアンミュージカル・JAZZのアルバムも出している)。
「The Tomas Crown Affair」サントラのオリジナルは、Noel HarrisonのVocalで、キャストのSteve Mcqueenのグライダーのシーンが印象的でした。
 “The windmills of your mind”は、その後様々なアーティスト達も、楽曲がスタンダード的なことから、多彩なアレンジでそれぞれの魅力を発揮しています。
 今回のINFINIでは、浮遊感と、繊細なお洒落感・透明感を原曲のイメージから引き出すことの音楽デザインにチャレンジしました。

3:28試聴

 ・原曲は、米国T.V.ドラマ「Medic」(1954~1956)のテーマ曲。

  Victor Young(映画音楽「シェーン」や「Love letters」等で有名な)が、テレビドラマシリーズ用に作曲した作品で、1955エミー賞 < Best Original Music Composed for TV > にノミネートされている。
 同年Edward Heymanの詞が付けられ“Blue Star”と改題され、Vocal曲としての“Blue Star”は、Felicia Sandersでヒットしている。

 オリジナルInstrument 、Vocal Tune 、その後シンプルなギターサウンドでカバーされ、それぞれの作品のアレンジが興味深い作品になっています。

・M-7にNature Sound Mix Versionも収録しています。

5:32試聴

 ・原曲は、1940年ジャズのスタンダード曲として、またブロードウェイレビュー (Two for the show)でスタートしたMorgan Lewis 作曲の作品です。

 当時は、Benny Goodman楽団にHelen Forrest のVocalでしたが、1951に Les Paul(後にギター/レス・ポールモデルに名を残した)&Mary Fordが大ヒット させ、その後様々なアーティストが、Instrument、Vocal、でPerformedされる。  映画では、「Bioxi Blues(1988)」と、その挿入歌としてVocalist パット・鈴木(日系2世アーティスト)によるVersionが、他のアーティストには無い、Laid-Back(ゆったりとしたアンビエント感にインスパイアされ、INFINIにチャレンジしました。

・M-8にNature Sound Mix Versionも収録しています。

4:30試聴

 ・“The high and the mighty~紅の翼~” / Nature Sound Mix”は、M2に、自然音(α波)として、海鳥と波の音をRe-Mixさせ、INFINIのコンセプトとしてのキーワードの一つである〈癒し〉のエレメントを表現しています。

 

 波も打ち寄せて引く際に、珊瑚舎利(珊瑚の欠片)がリゾートを感じさせてくれる波と自然の音との音のコラボレーションお楽しみ下さい。


5:32試聴

  ・“Blue Star” / Nature Sound Mix”は、M4に、自然音(α波)として、Extensive(広大で長い)な、きめの細かな白砂に打ち寄せる波音をRe-Mixさせ、INFINIのコンセプトとしてのキーワードの一つである〈癒し〉のエレメントを表現しています。

 

 波と砂のシンプルなループ感に、1/fのゆらぎが〈癒し〉と同居しているのを体感して戴きたい作品です。

5:50試聴

 ・“How high the moon” / Nature Sound Mix”は、M5に、自然音(α波)として、入り江に打ち寄せるHigh-Tideの波音をRe-Mixさせ、INFINIのコンセプトとしてのキーワードの一つである〈癒し〉のエレメントを表現しています。

 

 月は、冬の夜空が一番4季では高い位置にありますが、Laid-Back的なゆったりとしたスタイルでの調べが、夏の終わりに満月が海面に映るシーンをイメージして、波と音が共に溶け合うようなWave・波とSound音とのコラボレーションで、Relaxation的にマインドを地上から夜空に羽ばたかせては如何でしょうか・・・・。

☆ 次回予告

INFINI-Vol-3
“Eternal Love ~愛の煌めき~”

♪ INFINI-Vol-1「Mind Trip ~心の旅路~」 
♪ INFINI-Vol-2「Wishing For Stars ~星への誘い~」に続く次回作“Eternal Love”は、前作からのTrilogy(3部作)として、今後のシリーズのブロックと捉えております。
心の旅路から、宇宙に向けて想いや慕いの根底には、永遠の愛が、あるはずです。Vol-3“ Eternal Love ”ご期待下さい。

INFINI-Vol-2 “Wishing For Stars ~星への誘い~
Liner Notes-2 ・MY NOTE 》

INFINI-Vol-2  M1~M5 Visual Sound Episode -


M1Look for a Star ~星を求めて~
 ・作曲者が、Hatch Anthony PeterとJASRACから伺った時ピンときませんでしたが、『もしかしてHatchはTony Hatchですか?』の問いにビンゴでした。

 70’s Disco Sound全盛の頃ファッションショーの音源として、彼のアルバム“Love Sound”(1976)Tony Hatch Orchestra L.P.レコードを保有しており、インスト楽曲で活躍したアーティスト*です。
 ・60’sにこの曲のカバー・ヒットさせてたBilly Vaughn楽団は、その時代的にハワイアンもブームで、彼は、ロカフラ調の数多くのカバー曲をヒットさせていました。当時(小学校6年頃)ラジオ関東の深夜の番組で、“波路はるかに”“思い出の中に”の彼のヒット ・ナンバーをテーマ曲にしたその番組のイメージ・横浜ポートタワーとダブらせてラジオに聴き入っていたことを今でも鮮明に記憶しています。そして“星を求めて”が、Vol-1との夢と希望の架け橋になるTuneと想いVol-2のM1にしました。

 また、この映画のテーマ曲についてですが、映画のジャンルとミスマッチのような調べは、「世界残酷物語の“モア”(1962)」にもあります。その後も“ブルーベルベット”、「暑地の出来事の“Summer Place”」をS.Kingが「オードリー・ローズの挿入歌」に使用しているのも興味深いですね。 *時の同ジャンルのアーティストとして、Richard Anthony Hewson Band(R.H.A.Bandの仕掛け人でもある。)、Bebu Silvetti、Biddu Orchestra、等当時直輸入LPレコードでしか入手できなかったビジュアルファッションサウンドの記述は、Sound Design A la carte で今後詳細に記述する予定でおります。

 

M2The high and the mighty ~紅の翼~
 ・映画では、John Wayneが西部劇ではないパイロットの役でスクリーンに共演はRobert Stack(1959〜1963米国T.V.ドラマシリーズ「The Untachables」のエリオット・ネスの役)、内容は、ホノルル−サンフランシスコ間の航空パニック映画。
 「The Untachables」:当時日本のT,V.番組は、米国のテレビドラマ全盛時代で、 “Rawhide”“サンセット77”“拳銃無宿”“カメラマンコバック”“逃亡者”“タイト・ロープ””“サーフサイド6”“家のママは世界一”等など、毎週欠かさず観ておりました。後にシネマのビック・スターとなったC.イーストウッド、S.マックイーン、C.ブロンソン等ムービー・スターの宝庫でもあり、C.スチーブンス、やS.フェブレー等の音楽アーティストも活躍していたドラマ達でしたね。
 ・さて、楽曲のカバー変遷の話しですが、60’s年代に入ると、1964Hank Marvinが、癒し系アンビエントスタイルでアレンジカバー、70’s年代Disco全盛の頃には、12inch-45回転で、B.Baker Chocolate“High and Higher”フレーズサンプリング・アレンジによる“The High and The Mighty”がファッション、クラブシーン的視野の作品が印象的。(当時直輸入ショップ・六本木ウィナーズにて購入。)
 もしアンビエント・テクノでのカバーを音楽デザインで考察すると、嘗ての口笛のAメロは、サイン波で、Padはエンベロープやフィルターでのエフェクト処理で“浮遊感”を出してみたい作品ですね。70’sのMECOや、今でも代一線で活躍しているPet Shop Boys(Somewhereのカバーもしている。)でのバージョンを聴いてみたいと想うのは、私だけではないはずです。
 ロマンティックなテーマ・フレーズが、BPMや楽器構成の違いでもハートに響く良い例だと思います。

 

M3The windmills of your mind ~風の囁き~
 ・時のMichel Legrandの頃、ユーロ映画音楽(70’s〜のシンセが音楽活動に参入するまで)は、Philippe Sarde、Francis Lai、Georges Delerue、Francois de Roubaix、等が当時の映画音楽のメイン作曲者と言えるでしょう。
 ・また、映像的に空に浮遊する同様な心象描写で連想する映画シーンでは、Alain Delonの「Les Aventuriers〜冒険者たち〜(1967)」での飛行シーン、Marthe Kellerの「Bobby Deerfield(1997)」での熱気球での飛行シーンどれも微妙な心理バランスを地上ではなく、空中に大胆ながらも繊細な心象模様を映しているのを記憶しています。    
 ・“The windmills of your mind”のその後様々なアーティスト達が、(楽曲がスタンダード的なことから)様々なスタイルでのカバーを、ジャズ、ポップ、アダルトコンテンポラリー、クラシカルアンビエント等幅広いジャンルで、Vocal、Instrument、アカペラやスキャット含め、多彩なアレンジでそれぞれの魅力を発揮しています。例えば、クラシカル・アンビエンスで聴きたければAll Angels、Whisper調では(出だしの1コーラスですが)Dusty Springfield、アカペラなら、Lettermen、ライト感覚での哀愁でしたら、Ray Conniff&FaustoPapetti、Orchestrationでしたら、Michel Legrandのご同業である、あのHenry Manciniのカバー等お薦めです。    
 今回のINFINIでは、浮遊感と、繊細なお洒落感・透明感を原曲のイメージから引き出すことの音楽デザインにチャレンジしました。

 

M4Blue Star
 ・カバーアレンジの変遷についてですが、“Blue Star”と改題され、Vocal曲としての“Blue Star”では、Eve BoswellのVocal VersionもVisual的な視野を感じます。    
 上記のライナー・ノーツで、シンプルなギターサウンドと記載したのは、エレクトリック・ギターのみでの空気感の表現と言う意味で、シンセ・ギターや、ディレイ等のエフェクト仕様のギターサウンドではなく・・・という意味です。
 60’s年代・エレキブームの頃、“Apache”やCliff Richardのバックバンドとしても有名な、The Shadowsのリードギターリスト・Hank Marvinが、1961年にInstrumentで、カバーヒットさせています。(The Ventures は、1964年にInstrumentカバー。)またH. Marvinは、映画音楽やJazzのカバーも手がけ、INFINI-Vol-1“Cavatina”のカバー・アレンジも同様です。     
 INFINIでは、アンビエントな浮遊感と透明感そして、ビジュアル志向を意識して音楽デザインしてみました。
 
M5How high the moon
 ・まず楽曲ですが、個人的にもスタンダードでお気に入りベストゾーンに入るTuneなので、様々なアーティストが、Instrument、Vocal、でPerformedされているものこれまでに100スタイル以上の作品を聴いております。
 原曲が誕生した、今から70年前から共通していることは、例えば、70’s年代になってもGloria Gaynor のDisco version(1975)、Manhattan Transfer&Ella Fitzgerald (1983)、Diane Shuur(1992)、等 Jeff Beck(2010)に至るまで、殆んどがアップテンポの前ノリが殆んどで、またスタンダード曲特有の頭のVerseが省かれているVersionも多いこと(Stephane GrappelliやJessica Reinerは、省かずにPlayしていますが)です。
 ・映画では、前述のレス・ポールの伝記・「Les Paul Chasing Sound(2007)」、もありますが、私が衝撃的に感動したシーンwith“How high the moon”は、邦題:「ブルースが聞こえる」・「Bioxi Blues(1988)」挿入歌のVocalist パット・鈴木(日系2世アーティスト)によるVersionで、他のアーティストには無い、Laid-Back(ゆったりとした後ノリ)的なVocalで映像ともミックスした、アンビエントな時の調べを魅せた作品です。サントラ盤もなくレコード・CDも入手出来ず、2002PC(you tubeも無い頃)で、海外検索からMP-3をDown Load出来た時の感動を記憶している。
 今回のオルゴールカバーでもアンビエントな空気感に音が映像に溶け込み・映像が音に溶け込むようなビジュアル・サウンドテイストで、音楽デザインしました。   

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